どうやって虫歯になっていくの?
私たちのお口の中には約300~400種の細菌が存在すると言われております。虫歯が生まれる原因は、その中の
虫歯菌(ミュータンス菌)が食事の後に残った食べカスなどの糖をエサにしてグルカンを作り出すことから始まります。このグルカンは糊(のり)のようにべたついており、歯の表面や隙間に付着して虫歯菌を集め、細菌の塊を生み出します。これを歯垢(プラーク)と呼びます。
そしてこの歯垢が歯を溶かす酸を放出します。
歯垢が付着したままの状態が続くと、止まることなくどんどん歯は溶かされ虫歯が進行していきます。最初はちょっとした歯のくぼみでしかなく、少し黒ずんでいる程度ですが、菌の進行が進むと歯の表面の硬いエナメル質を溶かし、末端神経の通った象牙質に到達することで、痛みを伴う虫歯となります。
また、初期段階の虫歯は症状がほとんどなくご自分でチェックを行うのは難しいでしょう。そのため
歯科医院での定期的な検診を受けて早期発見を心掛けましょう。歯をほとんど削ることなく簡単な治療で治れば、歯に負担を与えずに済みます。それに加え、歯科医院で専門の器具を使用した歯石取りやクリーニングは予防効果が高いため検診の際に一緒に行うことをオススメします。
だいたい
一本の歯は平均4回しか再治療できないといわれていますので、最初に治療してから何回も再治療していくと数年しか持たないことになります。
ですから、「悪くなってから治療する」のではなく、
「悪くならないように予防する」ことが健康な歯を維持し続ける秘訣です。
痛みの少ない治療を
虫歯の治療に欠かせないのが麻酔ですが、麻酔自体の痛みを嫌がる患者様は少なくありません。当院では、その痛みを軽減するために、針をさす粘膜に
ゼリー状の麻酔薬を塗布して感覚を鈍化してから麻酔注射をします。
また、麻酔が痛いのは、麻酔薬の注入速度と注入圧が一定でないためです。コンピューター制御の電動注射器を使用することで麻酔の
注入速度を自動的にコントロールし、歯茎の硬さに合わせて注入圧を自動的に調整するので、痛みをより軽減することができます。また注射針は、33ゲージというサイズの世界最小注射針で、針を刺したときの痛みが非常に抑えられます。